戦国桜話
八神くんのその言葉と共にお札に書かれていた印から光が漏れ
次の瞬間には私達はドーム状のバリアみたいな物の中に居た
もしかして・・・これが結界・・・!?
『八神くん凄い!!』
『いえいえ・・・私は法師ですからね』
こう言ってあまり自慢しないところはかなり謙虚だ
あいつだったら
「これくらい、当たり前だ」とか言ってのけるんだろうなぁ・・・・・・
そう思うと八神くんの性格が天使の様に思えてくる・・・・・・
私は試しに結界を触ってみた
触った感触は普通のガラスと大差無い
でもこの結界があのお札から出されたと言う事が凄い・・・・・・
私はあまりの凄さに今の私達の現状を忘れてしまっていた
『龍破・波動剣!!!』
佐助の言葉と天を切るような凄まじい光の矢と共に
私は現状を思い出し、結界の外に急いで視線を移した
そこには既に妖怪を倒してしまっている佐助が居て、戦いが終わったんだと分かる
『呆気無かったですね』
『あっという間じゃったな・・・』
『あぁ・・・』
佐助と八神くんと胡蝶が真っ二つに切られた妖怪を見ながら話ている
いつの間にか結界は無くなっていた