戦国桜話
確かに呆気無かった
不思議なくらいに・・・・・・
まぁ、それだけあの妖怪がザコだったんだろう・・・
特に気にはならない
私も佐助達の所に行こうと思い一歩前に足を出した時だった・・・・・・
『・・・・・・ッ!!』
目の前に現れた人物によってそれは阻まれる
見たことの無い人物に私は思わず後ずさった
『君、不思議な力を持っているね・・・・・・』
何こいつ・・・・・・
妖怪・・・??
いや、違う・・・・・・
目の前に居る男は明らかに人間の姿をしている・・・・・・
人間だ・・・・・・
なのに何?
この・・・威圧感と言うか近寄ってはいけないオーラは・・・・・・
『誰・・・ですか・・・?』
私は震える声で目の前の男に問い掛けた
『僕・・・?僕はね・・・・・・』
『・・・・・・ッ!?誰だ!!?葵から離れろ!!』
男の言葉を遮ったのはさっきまで八神くん達と話をしていた佐助だった
どうやら、こっちの変化に気付いたらしい
『やぁ、佐助』
『・・・・・・誰だお前・・・?』
『僕の事、知らないよねぇ・・・でも、僕は佐助の事知ってるよ?』
『・・・はぁ?』