戦国桜話


こちらに来ようとする佐助をさっき蜜華と呼ばれた女は止める





『てめぇ!やんのか!!』


『相手になってあげてもいいけど?』


『・・・上等だ・・・!』





その言葉と同時に佐助と蜜華の戦いが始まった


だけど私はその二人の様子も音でしか確認が取れない


それくらい私と男の距離は縮まっていた







何か・・・・・・怖い・・・・・・







トン・・・・・・







とうとう背中が壁についた


ヒヤッとした壁の感覚を背中に感じる


『八神!胡蝶!葵を助けろ!俺はこの女を引き付ける!!』


『あぁ、わかった!』


『了解じゃ!』


男のせいで見えないけど、八神くんと胡蝶が私を助けに来ようとしているのが分かる


だけど・・・・・・
















『邪魔物が多いな・・・・・・鏡[かがみ]』


『・・・・・・お呼びでしょうか』


『・・・・・・ッ!?』


・・・・・・誰!!?


風の如く現れた彼女に私は目を見開いた


















< 86 / 177 >

この作品をシェア

pagetop