戦国桜話
こちらに来ようとする佐助をさっき蜜華と呼ばれた女は止める
『てめぇ!やんのか!!』
『相手になってあげてもいいけど?』
『・・・上等だ・・・!』
その言葉と同時に佐助と蜜華の戦いが始まった
だけど私はその二人の様子も音でしか確認が取れない
それくらい私と男の距離は縮まっていた
何か・・・・・・怖い・・・・・・
トン・・・・・・
とうとう背中が壁についた
ヒヤッとした壁の感覚を背中に感じる
『八神!胡蝶!葵を助けろ!俺はこの女を引き付ける!!』
『あぁ、わかった!』
『了解じゃ!』
男のせいで見えないけど、八神くんと胡蝶が私を助けに来ようとしているのが分かる
だけど・・・・・・
『邪魔物が多いな・・・・・・鏡[かがみ]』
『・・・・・・お呼びでしょうか』
『・・・・・・ッ!?』
・・・・・・誰!!?
風の如く現れた彼女に私は目を見開いた