戦国桜話
私が小春ちゃんを探そうと足を踏み出した瞬間、風がピタッと止んだ
『・・・っ、小春ちゃんは!!?』
周りを探すも、小春ちゃんの姿は見当たらない・・・・・・
一体、どこに・・・・・・?
『・・・お姉ちゃん!!』
・・・・・・っ!上!!?
私はバッと顔を上げた
そこには大きく、綺麗な鳥の上に、抱き抱えられて身動きが取れないでいる小春ちゃんの姿があった
抱き抱えてるのは・・・・・・あの男・・・・・・
『そうそう、僕の名前を言ってなかったね・・・・・・僕の名は雅[みやび]・・・・・・覚えといてね』
『小春ちゃんを返して!!』
私は遥か頭上にいる男・・・・・・雅に向かって叫んだ
『そうはいかない。この子は材料だからね』