戦国桜話
第3章★
青色の鳥・緑色の鳥
―佐助side―
太陽が真上に来た頃、俺は八神と胡蝶とこれからの事について話し合っていた
『まずは・・・あの雅とか言う奴を探した方が良さそうだな・・・』
奴は俺の両親を殺した奴を知っていた・・・・・・
何としても聞き出すしかねぇな・・・・・・
『そうですね・・・・・・』
八神は思い詰めた表情で呟いた
どこと無く空気が重い・・・・・・
葵も奥の部屋に閉じこもったまま、出てくる気配無いし・・・・・・
葵を放ったままこの村を出ることは出来ない・・・・・・
俺らはこれから・・・どうすればいいんだ・・・?
『葵・・・大丈夫かの・・・・・・?』
胡蝶は葵が居る部屋の方を向いて心配するように眉間にシワを寄せながら言った
『受けたショックは大きいだろうな』
『小春ちゃんと仲良かったですしね』
『そうじゃな・・・・・・』
俺らは口々に言葉を漏らす
とにかく、葵に元気を取り戻してもらわなきゃ困る
ったく、あいつは何をしてるんだよ・・・・・・
俺は奥の部屋を見つめ、深いため息をついた
『佐助・・・』
『なんだよ、八神・・・・・・』
『気になってる事があるんだが・・・・・・』