戦国桜話
『・・・どうするのじゃ?葵?』
『妖気が無くても探す!雅達は西の山の方へ鳥に乗って行ったから・・・西の山を探してみる!』
西の山を探す?
馬鹿言うなよ、小さい山だけど結構広いぞ?
『当てずっぽうに探しても・・・・・・』
『お願い!佐助!!』
必死に頭を下げる葵・・・・・・
その様子からどれだけあのガキを救いたいのか伝わってくる
・・・何もしないよりは・・・動いた方が可能性は広がる・・・か・・・・・・
『・・・わかった』
俺は表情を変えず呟いた
『本当!?』
葵が素早く顔を上げる
『・・・あぁ』
『ありがとう佐助!』
『だ、抱き着くな!わかったから支度しろ、もう出るぞ?』
『うん!』
その後、俺達は村長に断りを入れ、村を出た
・・・孫が連れ去られて不安なんだろう・・・・・・葵と同様、村長も目が腫れていた
早く見付けねぇと・・・・・・
俺らは目の前の西の山に向かって歩みを進めた