おまつりBoyと夢みるGirl
第6章 秘めどき…ドキ?
なんで?
なんで、恭二・・・・。
そんなあたしたちに気づかないのか、恭二たちはツリーを見上げてた。
そして、恭二の腕をぎゅっ、とつかんでる女の子は、とても幸せそうにほほえんでる。
背伸びをするように何かを恭二にささやいて、もうひとつ頬にキスをした。
ぐっ、と息が詰まる。
だけど、何もいえないのは・・・・
完全にその2人がとても自然な空気感で・・・・・お似合いだなぁ、ってぼんやり思ってしまったから。
それになにより、こんな時に、なにを言ったらいいのか・・・・なにをしたらいいのかあたしにわかるわけが・・・・ないんだ。
・・・・・ないんだ。