おまつりBoyと夢みるGirl

・・・・・・・

騒ぎを聞きつけてすぐに駆けつけてくれたサトシさんに促されて廊下のソファに座った。



「まつりちゃん、びっくりしたろ?」



サトシさんから受け取ったコーヒーがかすかに揺れてて、それはあたしの手が震えてるせいなんだって、改めて気がつく。



「・・・大丈夫?まつり・・・・・」



あたしの隣に座ったエミがあたしのその手をぎゅっ、と握った。



「あたしは大丈夫・・・・あたしは・・・」



胸がドキドキ、重く波打ってる。



「どう、なるんだろうね・・・・」



エミが見上げた先の灰色のドア。



その向こうに、ジョーが、いる。







< 125 / 275 >

この作品をシェア

pagetop