おまつりBoyと夢みるGirl

ありがたいことに、祭りの準備なのか、家の中にはパパもママも家にはいなかった。



あたしは、キッチンのテーブルの上、ラップをしてある一人分の食事を見ただけで、自分の部屋に向かった。



モヤモヤがどんどん、どんどん大きくあたしを支配し始める。




だけど、その時のあたしは、まだその感情を認めたくなくて。




だって、それは、今まであたしが抵抗してたもの、拒否してたものを受け入れることにしかならない、って思ったから。



認めたくなくて、ここまで頑張ってきたのに、




「冗談じゃ、ないよ・・・・」




ひとつつぶやいて、部屋のベッドに倒れこんだんだ。







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