おまつりBoyと夢みるGirl
「恭二・・・は、彼女いないの?好きな人とか・・・」
「うん。いないよ。てか、いるのに他の女の子に声かけたりしないよ?俺」
「あ、ごめん。そんなつもりじゃなかったんだけど」
「ううん。気になるとこだよね・・・まつりは?好きな奴、いないの?」
「・・・うん。本当にいないよ?・・・」
「じゃぁ・・・」
そう言いながら恭二はうーんと背を伸ばした。
そして息をひとつついてからあたしを見つめた。
「本気で俺、彼氏に立候補してもいい?」
「は・・・」
なんか・・・・さっきまでとは違う・・・・・。
熱を持った恭二の瞳に、吸い込まれそうになる。
えっと・・・・
それは・・・・・・
口を開きかけた時に、タクシーが静かにとまった。