おまつりBoyと夢みるGirl
「ごめんて・・・・あたしのほうこそ・・・ごめん、てか・・・・大丈夫、だった?」
「大丈夫?」
「ほら、大学の人とずっと話してたから」
頭の中で、スーツとドアのグレー色がぐーっ、とせまってくるような、気がした。
だけど、
「あぁ・・・・うん。全然平気」
「全然?」
ジョーの一言で、広がった灰色が一瞬で消えた。
「お前の方こそ」
「え?」
「・・・・あいつと・・・・会った?」
あ。
あぁ・・・・・そうだった。