おまつりBoyと夢みるGirl

テーブルの上には、食べ終わったお皿が置いてある。



「あぁ・・・今までジョーくん、いたからね」



わかってるよ。



あいつ・・・・どこまでずうずうしいの?



あたしのカラアゲー!!



「ジョーくんには、本当助かるわ~。お父さんも、段取り手伝ってくれて助かった、って喜んでたのよ」



居間の方を覗くと、いろいろ書類を見てるパパの後姿が見えた。



「・・・・あ、そう。あいつお祭りが好きだから、別にいやいやとかそういうんじゃないと思うよ?」



目をそらしてもうひとつからあげをつまみあげると、ぽいと口の中に放り込んで私はカバンをつかんでキッチンを出た。



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