おまつりBoyと夢みるGirl

「まつり!!」



「おなかいっぱいだから、ごはんはいいや」



階段の下からママの声がする。



「それはいいけど、ジョーくんにありがとう、って言っときなさいよ?あんたが帰るの遅い、って心配してくれて今までいてくれたんだから・・・・」



後ろ手にしめたドアの向こうで、まったくもう、というママの声が小さくなるのを聞いて、小さく息を吐いた。




違うもん。


あいつは、お祭りが好きだから、


家の仕事にいろいろと絡んで来るんだよ。


家が神社だから、たまたま来るだけなんだよ。



・・・・そうに決まってるもん。



< 22 / 275 >

この作品をシェア

pagetop