おまつりBoyと夢みるGirl

ちょ、ちょっと来てっ!エミがあたしの腕を引っ張って連れ出したのは廊下の先。


さすがに朝の教室で、だましただまされた、ってのはないよね。



「だって。だってさ・・・恭二はかっこいいし。オトナだし・・・・そんな人がなんでアタシなんだろうな、って・・・・・」



窓から風に揺れる木の枝を見ながらあたしは昨日から思ってた疑問を、心の中に湧き上がってた疑問を確かめるようにつぶやいた。



「そりゃ、昨日はね・・・・昨日は夢見たいで、嬉しくて・・・・けど今日になったら、急に怖くなってきて・・・・あぁ、もう!ナニいってんだろ・・・」



「まつり・・・」




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