おまつりBoyと夢みるGirl

「今日、ジョーくんと一緒に来なかったの?」


「え・・・うん・・・・・ん?・・・・ってなんで今ジョーのこと?」



首をかしげたあたしの前でエミはクスクス、と少し笑ってから、ごめんごめん、とあわてたように両手で口を覆った。



だから、


あたしが聞きたかったのは違うことで。


「あのね、エミ・・・あたしは・・」

「ね。今日自習らしいからさ、ちょっと付き合わない?」

「え?」


うん、そうしようそうしよう、ってエミがあたしをひっぱって教室に戻ると、すぐにカバンを取ってまた廊下に連れ出された。





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