偽り
01.光
早速俺は準備に取り掛かる。
やはり金は持っていくべきだろう。あとは...なんだ?

俺は当然、旅なんてしたことはない。
RPGなんかで主人公に感情移入した程度だ。
「だぁっ くそ...」
まさか旅立つ前からつまずくなんて考えていなかった。

どうすればいい?

そんな、今考えれば心底どうでもいい事を考えていたら
俺の目の前がいきなり光り出した。
「...なんだこれ?」

不思議な光。少なくとも記憶にないものだ。
明るく、しかし眩しくはない。
優しい光だ。

気づけば、俺はその光に手を伸ばしていた。

なぜかはわからない。
無意識のうちに、惹かれるものがあったのかもしれない。

だが...

結論から言おう。俺の判断は間違っていた。

手を伸ばした瞬間、俺は光に吸い込まれた。
いや、感覚としては、誰かに腕を引っ張られたというほうが近いか。


まぁとにかく、俺は光に包まれたんだ

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