アキちゃんと雪だるまくんのお話
ポンと頭にお父さんの手がのっかってアキちゃんはハッとしました。
「ほら、朝ごはんを食べよう。こんな窓際にいつまでもいたら寒いだろう。雪の降る日っていうのは特別寒いんだ」
けれど不思議なことに、アキちゃんは今日が特別寒いと感じていませんでした。
自分でそれが早く起きることができた理由かなとも思いました。
「そうなの?・・・ふぅん。あっ、朝ごはん。待たせちゃってゴメンね」
「そうね、結局いつも通り朝ごはんより後にテーブルにつくことになったわね」

リビングは小さな微笑みとシチューの匂いでいっぱいになりました。
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