本気の恋に出逢うまで
「美香。」




すぐに店の中に入ってきて、私の前に座った。




「お誘いありがとう」




再びにこっと笑い、私に微笑みかけた。




「私が誘ったんじゃなくて、沙都姉だから。」




ついついかわいくない答えをしてしまう。




「まぁまぁ、沙緒みたいなもんだから。
んで、大丈夫なの?」




美香は真面目な顔をして私に問い掛ける。




「何が?」




「中原さんが一緒ってことは浅見さんも一緒なんでしょ?」




わかってるくせにって感じで話す。




「大丈夫ってきかれても、お姉が言い出したことだからどうしようもないよ。」




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