本気の恋に出逢うまで
「私は中原さんとお食事に行けて嬉しいんだけどね。」




目をキラキラ輝かせながら言う美香。




「はいはい、良かったね。」




「なかなか忙しそうだから誘いにくかったし、沙都ちゃんに感謝だ。」




「やっぱり、行けてなかったんだ?中原さんとのデート。」




氷を掻き混ぜながら言うとため息をつきながら美香は答えた。




「ああいう仕事じゃん?やっぱり誘いにくいよ。」




少し暗い顔をする美香。




確かにね。




家族にそういう人たちをもつ私にとってはよくわかるよ。




「だから、ほんとうに今日は嬉しかった。」




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