本気の恋に出逢うまで
「何度も呼んでるのにぼーとしちゃって大丈夫?
今日は無理に言ってごめんねって言ってたの。
沙緒さぁ、人見知りだし普通の子達ならいいのに自分ちに関係ある人ばかりだし、やりにくいよねって思って。
ほんとごめんね。」




美香はすまなさそうな顔をこちらに向けた。




この子も、気にしぃだからね。




「もういいよ。人見知りだからどうなるかわかんないけどなんとかなるよ。
美香が気にしなくていいから。
行くって言ったのは私だし。
まぁ半ば無理矢理だけどね。」




ランチのから揚げを口に入れながら返事をした。




「でも、今までは誘いもしなかったのにどうして今回は誘ったの?」




美香は私が合コン嫌いなのを知っているから、高校の時も大学に入ってからもそういう類の物には一切誘って来なかった。




断るのもわかっていただろうし。




いくら、人数が足りないといっても、美香はすごく顔が広いからわたしなんかに声をかけなくたって大丈夫だったと思う。




さっきから疑問に思っていたことを美香にぶつけてみた。




「ん~、確かにね。
私はさ、沙緒に恋をしてもらいたいのよね。」




唐突にそんな事を美香は言い出した。




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