本気の恋に出逢うまで
「そうだね、入る?」




「うん、入るよ。」




そう言って、美香は入っていく。




すると、もうかなえと弥生は座っていた。




「あー、美香、沙緒遅いよ!」




ショートカットで少しボーイッシュなかなえが言ってきた。




「ごめんごめん、電車の乗り継ぎがあまりうまくいかなくてさ。
相手の人たちはまだ?」




「うん、まだみたいよ。
私達が一番みたい。お店の人に美香に聞いてた名前出したら通してくれた。」




かなえの横に座っている少しほわわんとしている弥生が答えてくれた。




「そっか、じゃ座って待ってようか。
私達と違って社会人だし、仕事あるし。時間どおりには来れないかもね。」




「うん、そだね。」




かなえと弥生も同時に頷く。




「沙緒はその端ね、席替えあるかもしれないけど端の方がいいでしょ。」




「そうだね。沙緒、人見知りなのにごめんね。」




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