本気の恋に出逢うまで
すると、今まで黙って私達のやりとりを聞いていた美香が声をあげた。




「沙稀ちゃん、わかる!その気持ち!」




「美香ちゃん、わかってくれる!?
ひどいと思わない?記念日忘れるのって!」




二人は手を取り合って文句を言ってる。




そういや、美香もそういうの大事にするタイプだ。




この二人は似た者同士だな。




他の四人は飽きれ顔で二人を見ていた。




「馬鹿な事、言ってないで沙稀はさっさと寝なさい。
明日も学校あるでしょ?」




お母さんが、沙稀姉に寝るように促す。




「わかってるわよ。寝ます!
美香ちゃん、わかってくれてありがとうね!」




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