平凡を願う最強少女
「…し、知り合い?」
耐えきれなくなった私は控えめに呟いた。
「知らない」
即答……
いくら私でも、今のは空気が読めてなかったって心底思う。
「っ!?」
声も出せないほど素早く、男はスッとズボンの後ろポケットから黒い物体を取出し、それを柚姫の頭に向けた──
─…一瞬だった
銃が柚姫の頭に着くより早く、柚姫は下から机を蹴飛ばし、机は男の顎に直撃。
食べかけのお弁当は無惨にも宙を舞い、男は床に倒れて動かなくなった。