平凡を願う最強少女



「柚〜姫〜」




「…とにかく、今は黙って走って!!」




柚姫に手を引かれ、全速力で校門を抜け、そのまま真っ直ぐ走り続ける。





「…ごめん、千愛」




走るだけで精一杯だったあたしには、小さく呟いた柚姫の言葉は耳に届かなかった…



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