ようこそ! 魔破街へ
そしてサラに案内され、オレは街の中心にある学校にたどり着いた。

…途中で通った街の中、オレはそれを見て、やっとこの街が普通ではないことに気付いた。

そしてサラが言った、親父に売られたという意味も、分かりかけてきた。

校門には、『魔破学院』と刻まれた石板があった。

「魔破学院?」

「そうよ。この街にはここしか学校が無いの」

「小学校とかは?」

「全部ここに入っているわ。でも大学となると別だけどね」

そう言ったサラは少し、悲しそうだった。

別の意味を聞こうと口を開いたオレだったけど、校舎から走ってくる人を見て、やめた。

「こぉらっ! サラっ! お前、何でサマナと一緒なんだ!」
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