ようこそ! 魔破街へ
「はっはい…」

「なら良い。今日から俺がお前の保護者代理人だ。何でも頼ってくれ」

そう言って手を差し出してきたので、オレは恐る恐る手を握った。

「はい、よろしくお願いします」

「ところでムメイ先生、彼ってお父様に売られたんですよね?」

ぴしっと音がなるぐらい、男性…ムメイの笑みが固まった。

「じゃなきゃ、一人でこの街に来ませんもんね」

「あの~、サラ」

「んっ、なぁに? サマナくん」

サラはオレの問い掛けに、笑顔で答えてくれる。
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