ようこそ! 魔破街へ
「オレが父親に売られたって…どういうこと?」

「アラ、やだ。知らないの? 表の人間がここに引っ越して来るのって…」

「わあああああ!」

ムメイが突如叫び出し、サラの声を遮った。

「キャッ! いっいきなり、何なんですか! ムメイ先生」

「サマナ! こっちで手続きするからな! サラ、今日はありがとう! また明日な!」

「はっ?」

サラが素っ頓狂な声を発している間に、ムメイはオレの手を掴み、校舎の中に入った。

校舎には人気が無い。

今は平日の午後。普通ならまだ授業中のハズだが…。

「今日の授業って終わったんですか?」

「あっああ。午前で終了した」
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