ようこそ! 魔破街へ
…それでも父親か。

と普通の人間なら思うだろうけど、オレは慣れたもんだ。

扉には何故か、取っ手が無かった。

だから両手で扉を押して入った。

―魔破街。

オレはこの街の異常さに、まだ気付かずにいた。

そして父のことも、この時はまだ、信じていた。

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