ようこそ! 魔破街へ
つまり、オレはもう、二度と親父と会うことはできない。

それどころか、もう二度と…表の世の出ることも許されないのか…。

だからサラは、「売られた」と…。

確かに考えてみれば、親父が自分の保身の代わりに、オレをこの街へ差し出したということは、売ったということになるだろう。

まあトップだしな。周りへのケジメとかもあるだろうし…。

「ショック…じゃないのか?」

「無茶苦茶ショックですよ。見えませんか?」

「…見えん」

まあ親父とそこは似てて、あんまり感情が表に出ないからなぁ。

「でもムメイ先生が、オレの保護者になってくれるんでしょう?」

「あっああ、もちろんだ」

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