ようこそ! 魔破街へ
「これからオレの住居は?」

「学校には寮がある。まあそんなに広い街ではないんだが、親から離れて暮らしたいと思う生徒がいてな」

「ナルホド。制限付きの一人暮らしと思えば良いんですね」

「そうだな。それと小遣いはホレ」

ムメイは一枚のカードを差し出した。

受け取って見ると、カードにはオレの顔写真と名前に番号があった。

「番号は住人番号だ。お前が今のところ、末尾だな。そんでそれが代わりになる。何か買う時は、それを渡せば良い」

「自動的に口座から引かれるってことですか?」

「いや、ここでは元々金の意味が無い」

首を傾げると、ムメイは肩を竦めた。
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