ようこそ! 魔破街へ
「ちなみにクラスも同じ…って言うか、一クラスしかないから」

「えっ? じゃあサラも?」

「サラに会ったのか?」

いや、疑問に疑問で返さないでほしいんだけど…。

でもタカオミは目を丸くし、隣にいるイザヨイを見た。

「…驚いたな。キミ、サラと出会って無事なのかい?」

「はい?」

イザヨイの言葉に、首を傾げる。

だけど思い出した。

サラとの強烈な出会いを…。

「ああ…まあ」

途端に顔色の悪くなったオレを見て、二人は気の毒そうな表情を浮かべた。

「悪いコじゃないんだけどねぇ。ちょっと神経質で、怒りっぽい性質なんだ」

「だから彼女の怒りにはできるだけ触れたくはないんだ。買って無事でいられた人間なんて、滅多にいないし」

「そう言うタカオミは無事だったじゃないか」

「ボク、逃げ足には自信があるんです」

朗らかな世間話のように聞こえるが、内容は物騒なことこの上ない。

「あっ、ちなみにサラは学級委員長だから。学校のことは彼女に聞くと良いよ」

「…そう」
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