ようこそ! 魔破街へ
タカオミの笑顔が、異常に眩しく見えた。

ただでさえ、品のある好青年の顔をしている。

外の世界でモデルをしたら、絶対に成功するだろう。

…そこで思い出したが、魔破街の住人って美形とか可愛い人が多い。

容姿端麗も、犯罪遺伝子に関係あるんだろうか?

……いや、ないな。

オレが良い例だ。

そう思うと、さっきよりももっと遠い眼をしてしまう。

「話の途中で悪いんだが、コイツの荷物もあるし、とっとと部屋に案内してやってくれ」

ムメイが荷物を持ち上げ、二人の会話を中断させた。

「おっと、いけない。サマナくんの部屋はタカオミの隣だから。先に届いていた荷物は運んでおいといたよ」

「ありがとうございます」

「ムメイから住人カードは受け取った?」

「はい」

「それがルームキーになっているから。失くさないようにね」

「分かりました」

「じゃあタカオミ、案内してあげて」

「はいはい。じゃあムメイ先生、彼の荷物はボクが」
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