ようこそ! 魔破街へ
オレはシュリに聞いてみた。

「ん~、そうだなぁ…。まあ前以て我々管理人と寮長に了解を得れば、時間は限定されるが可能だ」

…つまりタカオミの場合、自身が寮長だから一つはパスできるんだ。

「ああ、サマナはバカオミが寮生以外の人間を部屋に引っ張り込んでいるんじゃないかって思っているのね? その辺は大丈夫よ。寮の部屋にいる時は、寮生にしか手を出していないから」

「んぐっ!?」

唐揚げが喉に引っかかった!

「ぐほがはっ、ごほっ!」

俯き、慌てて水を飲んで流し込んだ。

「ヤダ、大丈夫? サマナ」

サラは心配そうに背中を撫でてくれるが…原因はキミだ。

「サラよぉ。あんま食事中にそういう言葉ははっきり言わない方がいいぞ?」

シュリは流石にすぐに気付いたらしい。

オレの動揺の理由を。

「アラだって、はっきり言った方が分かりやすいじゃない?」

…本当にサラは真面目な性格をしている。
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