ようこそ! 魔破街へ
オレも机の前のイスに座る。
「コクヤは生まれながらの覚醒者でね。彼自身、そのことを何とも思っていないからタチが悪い」
「人の精神を壊すことに快感を覚えるって言うけど…」
「そうだね。それはある意味、命を奪うよりも恐ろしいことだとボク達は思っている」
確かに肉体を殺されることより、心を殺される方が残酷な場合もある。
肉体の死は、心の死と直接つながる。
けれど心の死を迎えても、肉体が生き続ける限り、苦痛は続くのだから…。
「しかもコクヤはごく自然に、その力を振るってしまう。彼にとって人の心を殺すことは、食事をするぐらい自然で簡単なことなんだ」
「…それじゃあそういう部分を直そうとは思えないだろうな」
「だろうね。誰が何を言おうとも、彼は首を傾げるだけ。何が悪いのか、分かっていなんだよ」
彼にとって当たり前に自然過ぎて、それが悪いことなんて思いもしないんだろう。
―あるいは分かっていても、直せないのか。
それとも直さないのか。
「コクヤは生まれながらの覚醒者でね。彼自身、そのことを何とも思っていないからタチが悪い」
「人の精神を壊すことに快感を覚えるって言うけど…」
「そうだね。それはある意味、命を奪うよりも恐ろしいことだとボク達は思っている」
確かに肉体を殺されることより、心を殺される方が残酷な場合もある。
肉体の死は、心の死と直接つながる。
けれど心の死を迎えても、肉体が生き続ける限り、苦痛は続くのだから…。
「しかもコクヤはごく自然に、その力を振るってしまう。彼にとって人の心を殺すことは、食事をするぐらい自然で簡単なことなんだ」
「…それじゃあそういう部分を直そうとは思えないだろうな」
「だろうね。誰が何を言おうとも、彼は首を傾げるだけ。何が悪いのか、分かっていなんだよ」
彼にとって当たり前に自然過ぎて、それが悪いことなんて思いもしないんだろう。
―あるいは分かっていても、直せないのか。
それとも直さないのか。