いじめ
~実見~

「まっまあさちゃ・・・
やりす・・・ぎ・・・」
あたしはびっくりしすぎて言葉になってなかった。
葵は泣きそうになってる。
「ひどい・・・
眞麻!!何すんのよ!!!」
日芽花が叫んだ。
「もういや!!こんな学校一生来ない!!!」
「来なくて結構よ!!!
むしろ来ないほうがいいわ!!!」
「まあさちゃん!!!」
まあさちゃん・・・自分を止められないんだ。
「もうやめて!!!!!」
・・・・・っっ??
葵・・・?
「みんな仲間でしょ!?
なのになんでそんなふうに責め合うの!?」
「葵・・・」
確かに・・・
葵の言う通りだよ。
なんで責め合うの?
「・・・いったん落ちつこ?
日芽花もまあさちゃんも・・・」
「実見ッ!なんでいつもこんな奴といるの!?
こんな奴・・・こんな奴―――――!!!」
「こんな奴じゃない!!」
「あお・・・」
葵っ・・・まあさちゃんをかばうの・・・?
「“こんな奴”なんて人間いないの!
自分がそう言われたとき、どう思うか考えてから言ってよ!」
「うるさいうるさい!!
葵!!!あんたエラそうに何言ってんのよ!!
普段地味で地味で実見以外に友達いないくせに!!」
「・・・もういいよ実見、葵。
日芽花とはもうかかわんなければいい事だし・・・」
そう言ってまあさちゃんは納得してた。
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