いじめ
~眞麻~

うざくてしょうがなかった。
日芽花が。
実見ちゃんと葵ちゃんが止めてなかったら・・・
どこまで日芽花を痛めつけてたかわかんない。
『もうやめて!!!!!』
葵ちゃんがあんなに怒るなんて・・・。
『みんな仲間でしょ!?
なのになんでそんなふうに責め合うの!?』
責め合う?
私責めたつもりなんてない。
『・・・いったん落ちつこ?
日芽花もまあさちゃんも・・・』
実見ちゃんにまでとめられちゃった。
『・・・もういいよ実見ちゃん、葵ちゃん。
日芽花とはもうかかわんなければいい事だし・・・』
まじでもう、日芽花とは関わらない。
関わったら疲れそう。
怒りが最高潮に達しそう。
もう自分が止められない。
「・・・ごめん」
『ううん、わたしも“責め合い”とか言っちゃって・・・ごめんね!』
私は葵ちゃんに電話した。
悪いって思ったから。
『・・・ねぇ、日芽花とはどうするの?
莉桜と月子は関係ないんだよね??」
「うん・・・」
葵ちゃんは、とってもいい子って思った。
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