キミと青空の下で
……正直どんだけ後輩でもタメ口で積極的に話す勇気はなかった。
こんな事になるなら亜衣を放っておけばよかったかなぁ?
そう思って先に進もうとした時。
「行くの?」
「へ?」
グイッと腕を掴まれて、拍子抜けの声で振り返る自分。
腕を掴んでいたのは今まで口を開かなかったイケメンくん…
「な…何?」
「だから、聞いてるじゃん」
明らかに攻められている感じだけど、身長も大きくて声も低くて…まるであたしよりも年上みたいに大人っぽい。
だから圧倒されて、頭の思考が真っ白になった。
しかもタメ口…?意味が分らないんですけど!
「もう行くよ、遅刻しちゃうし…てか1年生じゃないの?」
後輩にタメ口で話しかけられて、少しイラッとして嫌な反応をとる。