キミと青空の下で
「誰が1年生って言った?」
「…え?」
だって隣にいる男の子は、1年生だったし…そりゃぁ後輩だって思うじゃん?
なのに彼の言ってる事の方がよく分らなかった。
「何が言いたいの?」
「こいつ、俺の弟」
そう言って指差した先は、今でも亜衣に質問攻めされている美少年の姿。
……はい?
弟?って事はどういう事…?
ポカンと頭が混乱していると、彼は少し不機嫌そうに腕を掴んでる片方の手で頭を掻いた。
「この俺が1年だとでも思ったの?俺今日から通う転入生なんだけど」
拗ねたように言う彼だけど、整った顔はやっぱりイケメン…
「じゃぁ何年生…」
「2年だよバーカ、てかお前こそ1年かと思った。ネクタイの赤色って確か2年だったよな?」