キミと青空の下で
気持ち




学校が終わると、あたしは亜衣と一緒に下校する。




亜衣は隆起くんの弟とアドレス交換したらしいけど…




「奈緒は飯田くんと喋らないのー?」




「えぇ?あたしが?…何か複雑なんだよねぇ」




亜衣は不思議に首を傾げていたけど…あたしにとって本当に困ってる事なんだよ。




亜衣に幼稚園の事を言おうかな?




スキップしながら隆起くんの弟のアドレスを携帯の画面から見つめている亜衣。




あたしはその場で立ち止まって、言うタイミングを計った。




「奈緒??」




「あのね、あたし…」




それから幼稚園の頃の話を全て話し、どうしようか相談した。




その答えは、期待はずれだったんだけど…




亜衣は『へぇ~』と頷きながら、思いついたように両手を叩いた。




「それってさぁ、奈緒の初恋は隆起くんだったって事?!」




「…へっ?!」




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