キミと青空の下で
次の日。
あたしはいつものように亜衣と登校する。
亜衣は弟くんとメールしたぁ♪とかはしゃいでいたけど、あたしはそんな気持ちにはなれないよ…!
一つ知った事は、隆起くんの弟は海斗くんと言うらしい。
これは亜衣情報なんだけどね。
学校へ行くと、校門前にこの前の二人の姿が視界に入った。
「ねぇねぇ…あたし達の前に隆起くん達いるよぉ…?」
必死で携帯を見つめてる亜衣の肩をツンツンすると、亜衣は一瞬で前を向く。
そしてキラキラと目が輝かしたと思ったら、あたしの腕を掴んでダッシュで二人の元に走り出した。
思考が追いつかなくて、焦るあたし。
「海斗くーーーーんっ♪」
大きく叫ぶ亜衣に気づかないわけには行かなくて…
海斗くんは振り向くと、笑顔で手を振っていた。
隣にいる隆起くんも振り返ってあたし達に気づいた。