キミと青空の下で




「おはよぉ!海斗くんっ飯田くん!」




相変わらずのん気な亜衣は、手を振りながら挨拶を交わす。




あたしは戸惑いながらも黙り込む。




海斗くんも、ペコッと頭を下げると『昨日はどうも』と笑っていた。




海斗くんも亜衣を気に入ったらしい…




どんどん二人の会話が進んでいき、あたしは置いてけぼりになる。




隣にいる隆起くんもめんどくさそうに携帯をいじっている。




またこの場面だ……もう早く教室行きたいのにぃ…




すると亜衣は急に海斗くんの腕を組むと、嬉しそうに声を張った。




「今から海斗くんとサボるから、二人で仲良く登校してね~♪」




「え?ちょっと待ってよ!!」




「頑張って♪」




そして来た道をUターンすると、二人は消えて行った。




急にサボるって言われても…しかも隆起くんと二人きりはキツいよぉ!!




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