キミと青空の下で





「はぁ…」




結局そうなったわけで、あたしは一人トボトボと教室に向かうため歩き出す。




と、その時…




「何処いくの?」




後ろから隆起くんの声がして、ハッと振り向くあたし。




「何処って…教室に決まってるじゃん」




「は?まじで行くつもりなの?」




平然と話す隆起くんに、あたしは呆然と立ち止まる。




理解出来ないし、意味分かんないよ?




不思議に見つめると隆起くんは頭を掻きながら、亜衣達みたいにUターンする。




「えっ?もしかしてサボるつもり?!」




「だとしたら…何?」




誇らしげに聞こえてくる声。




後ろ向きで答えるから、あたしはじっと背中を見つめる。




< 20 / 95 >

この作品をシェア

pagetop