キミと青空の下で
「はぁ…」
結局そうなったわけで、あたしは一人トボトボと教室に向かうため歩き出す。
と、その時…
「何処いくの?」
後ろから隆起くんの声がして、ハッと振り向くあたし。
「何処って…教室に決まってるじゃん」
「は?まじで行くつもりなの?」
平然と話す隆起くんに、あたしは呆然と立ち止まる。
理解出来ないし、意味分かんないよ?
不思議に見つめると隆起くんは頭を掻きながら、亜衣達みたいにUターンする。
「えっ?もしかしてサボるつもり?!」
「だとしたら…何?」
誇らしげに聞こえてくる声。
後ろ向きで答えるから、あたしはじっと背中を見つめる。