キミと青空の下で
「ここで下りよ」
また勝手な事を言い出して、イスから立ち上がる隆起くん。
あたしも急いで立ち上がってバスを下りた。
少し歩くと砂浜と海が広がっている。
何度も海は見たことあるのに…何だか朝の海はすごくキラキラ光っていてきれい。
「なんかすごいねっ!足だけなら海に入っちゃおうかなぁ~♪」
子供みたいにキャッキャと砂浜を走るあたし。
隆起くんはそれを見ながら呆然としていた。
あっ…もしかして、引かれちゃったかな??
いつもこんなキャラじゃないもんね…あたし。
視線に気づいてピタッと動きを止めて恐る恐る隆起くんを見ると、笑いを噴出した。
「はははははっ!!子供かよお前っ!」
ケラケラと腹を抱えて笑う隆起くん。
「えっ!別にいいよ!子供だもんっ!!」