キミと青空の下で
"鈴ちゃん"
それは幼稚園の頃のニックネーム。
隆起くんは思い出してくれたの??
ドキドキしていた心臓が、バクバクに変わっていく…
何でこんなに緊張しちゃうんだろう。
「あ…ははっ!思い出してくれた?」
冗談っぽく笑い飛ばすと、隆起くんの返事がない。
「飯田くん?」
顔を上げると、涼しい風で髪がなびいている隆起くんの顔。
何故か遠い目をしている見たいで、ボーッとしている表情だった。
首を傾げてもう一度名前を呼ぶと、隆起くんはハッと我に返り、苦笑いしていた。
「覚えてる。あの"鈴ちゃん"かぁ、懐かしいなー」
いつもの隆起くんに戻った。
あたしなんか駄目な事言っちゃった?