キミと青空の下で
あたしには関係ない事だけど、隆起くんの隣の席のあたしは残酷だ。
だって、チラチラ女子グループの子達があたしを睨んでるんだもん…
何にもしてないのに。
あたしが隣になった事なんか、偶然なのに。
「あっ」
急に隆起くんは声を上げると、ガタンとイスから立ち上がった。
そして隣にいるあたしの方を見るから、ばっちり目が合っちゃって…
女子達を避けて、あたしの腕を掴むと強引に教室の外へズンズン歩いて行く。
強制であたしは連れられて、女子達の怖い睨みを後に、到着したのは屋上。
…あたし何かした?!
状況についていけなくて、思わず屋上に着いた時に隆起くんの手を振り解いた。
隆起くんはあたしを見る。
「ご、ごめん…」
いきなり連れ出したから、隆起くんは両手を合わせて謝ってきた。