キミと青空の下で
スキ。
「それは好きって感情だよ!!」
学校が終わると、あたしは亜衣を連れて近くのファーストフード店で相談する事にした。
亜衣はさっきからこの言葉ばかり…
あたし…隆起くんの事を?…まさかね?
だけど感情は正直で、あの時を思い返すと胸が痛くなる。
初めての感覚で、ギュッとなる感じ…
亜衣はそれをスキと言うらしいんだけど…本当かなぁ?
「奈緒、飯田くんがどれだけ転校してから少ししか経ってなくても、好きになったら時間は関係ないんだよ」
そう…あたしは少し疑いがあった。
こんなにも隆起くんと数日しか会ったり話したりしてないのに、ギュッとなるのがおかしいって思ってたから。
だったらこのモヤモヤは何?
やっぱり亜衣の言うとおりなのかもしれない…
「ガツンと告白すればいいじゃんっ!あたしも海斗くんに頑張ってみるよ?」
「う、う~ん」