キミと青空の下で
青くてキラキラ光っている水平線は、この前見た時と全く同じ。
思わず見惚れちゃう程素敵で、子供みたいにウズウズする感覚。
「よし、下りよ」
隆起くんは、よっこらせっと身体を起き上がらせるとバスのドアを潜った。
あたしも急いで下りる。
砂浜の砂は白くてサラサラしていて、ここの地元の良さなのか、ゴミは一つも落ちていない。
けどこの前よりかは少し暖かいせいか、足を水につけても大丈夫だった。
「隆起くんも来なよっ」
あたしは靴と靴下を脱いで、水に入った。
隆起くんも見かねて靴と靴下を脱ぐと、冷たい水に警戒しながら入って来た。
「お前本当子供みてぇ」
そう言って冷たい水を足で飛ばして、あたしにかけてくる。
負けじとやり返すあたしを見てケラケラ笑う隆起くんは、すごくかっこよく見えた。
「つめっ、冷たいっ!」