キミと青空の下で
「なぁ」
「ん?何?」
「今の鈴丘って子供っぽいけどさ、幼稚園の頃もこんなんだったんかな?」
そんな事聞かれても、自分の事は分かんないよ…
黙っていると、隆起くんは話を続ける。
「じゃぁ昔の俺は、こんなんだったんかなー…」
それは……今の隆起くんは、冷たい態度も出るようになってしまった。
だけどね…
「優しくて、照れたり怒ったり、素直なところは昔と何も変わらないよ…?」
昔の隆起くんは、知ってるもん。
昔と今なんて、以外と変わらないものなのかも知れない。
隆起くんは誰からも好かれる良い存在なんだって…
すると隆起くんはゆっくり口を開いた。
「俺、鈴丘に嘘ついてた」