キミと青空の下で
あたしはすごく色んな思いが溢れて、涙が溜まっていく。
どんどん溜まって、最終的には空を見上げているのにポロポロ雫が流れ出した。
鼻をすする音に気づいたのか、隆起くんは言葉を止めた。
だけどそれは一時のもので、また口を開く。
「俺……鈴丘の事、幼稚園を卒園してから探してた」
「……グスッ」
「探して探して、やっと会えたら、泣かせちゃったな」
あたしも、卒園してから隆起くんの事探した。
探して探して、やっと会えたら、目の前で泣いちゃって…
静かに起き上がると、あたしも自然に顔を下げて隆起くんを見る。
目が合って、泣いて恥ずかしいはずなのに身動きがとれなかった。
…隆起くんの目をそらせなかった。
「お願いだから、泣くな」
「っ…泣かない…泣かないっ…グスッ」