キミと青空の下で
ピチチチチ…
外の寒い朝から聞こえてくる小鳥の鳴き声。
それと同時にうるさいくらいの目覚まし時計の音に目が覚めた。
「うぅ~…ん」
ゆっくり目を開けると薄暗い部屋の中、天井が視界に入る。
そしてグーッと伸びをすると、頭を掻いてベットから出た。
今日から高校2年生…
いつも着ていたブレザー制服のネクタイは、緑色から赤色に変わる。
学年別に色が違うから、1年は緑…2年は赤…3年は青となっている。
制服を着てネクタイを締めると、長い髪をとかしてリビングに向かった。
「おはよぉ~…」
「あら、おはよう奈緒…ってもしかして寝不足じゃない?」
お母さんはあたしの顔を見るなり嫌な顔をした。
「そんなわけないよ~っ、ちゃんと10時に寝たし」